コストを抑えて現行業務フローを再現したERP導入事例＜ERP導入事例22＞

ビーブレイクシステムズの製品MA-EYES(エムエーアイズ)は、業界に特化した標準機能を豊富に備えつつ、カスタマイズも可能なERPパッケージです。

MA-EYESは特にシステム開発業向けの機能が充実しています。プロジェクトごとに収支を管理できるプロジェクト管理機能をはじめ、案件(見込)や見積、購買・経費、請求といった機能があり、業務を統合的に管理することが可能です。また、請負業務で適用されることの多い工事進行基準への対応や、準委任契約プロジェクト向けに派遣要員ごとに精算条件を設定し、稼働時間から実績を計算するといった業界特有のニーズにも応えることが可能です。

この記事では、豊富な標準機能とカスタマイズを組み合わせることで、コストを抑えつつ現行業務フローを実現したシステム開発会社の事例をご紹介します。

今回の事例について

事例企業

業種：システム開発業
利用者数：約500人

システム利用状況

会計ソフトにプロジェクト管理機能を内製で追加していた。
SFAツールから案件情報を受け取ってプロジェクト管理機能で収支を管理した後、会計にデータを渡していた。

システム導入前の課題

既存システムで利用しているOSやソフトウェアは保守サポートが終了しており、障害発生に対するリスクが高まっていた。また、運用保守を自社で管理するコストにも悩まされていた。
プロジェクト管理機能とワークフロー機能の間でデータが連携や再利用がなされず、入力やチェック作業に時間がかかってしまっていた。
改善点はあるものの、業務フローの流れ自体は既存のものを再現したかった。

課題に対するシステムでの解決方法

導入したMA-EYESは保守契約を締結中はシステムを継続的に利用が可能なため、ベンダー都合による製品のサポート終了や保守切れが発生せず、長期利用が可能。また、システム保守については、顧客ごとに専用の保守チームが担当するため、導入企業の負担を最低限に抑えることができる。
MA-EYESではプロジェクト管理と関連させて発注や請求、作業実績の管理を統合的に管理。データは機能間で連携、再利用されるため、二重入力や転記ミスを防止。また、主要機能には申請・承認のワークフローも備わっており、シームレスな業務フローを構築することが可能。
MA-EYESはカスタマイズが可能な製品であるため、今回の例のようなSFAツールからのデータ受取や会計システムへの出力など、既存の業務フローから業務の流れを変えることなくシステムによる効率化を実現。また、業界に特化した標準機能が豊富なため、カスタマイズのボリュームを抑えることができ、フルスクラッチの製品と比べて導入費用を大幅に削減することが可能に。

システム導入範囲と実現した内容

導入したシステムの概要図は以下のとおりです。

■導入システム概要図

既存の営業案件管理システム(SFA)からの受取口をカスタマイズで作成し、以降MA-EYESでプロジェクト収支管理を行う。見積、プロジェクト管理、購買、経費、作業実績、請求、帳票・分析まで、各種業務の一元管理を実現（※各プロジェクトへの実績の紐付け方法は過去事例を参照）。
SFAから案件データを受け取ってプロジェクト管理で仕訳を作成、最終的に財務会計に仕訳データを渡すという業務フローを、標準機能を活用しつつ要所でカスタマイズを加えることで、既存業務フローの再現、改善を実現。