1つの契約に対し複数部門にて分割したプロジェクト管理を行った建設コンサルタント会社への導入事例<ERP導入事例10>

ERP導入事例の10回目となる今回は、既存の営業管理システムと紐づけた契約管理を行うとともに1つの契約に対し複数部門にて分割したプロジェクト管理を行うべく新たに基幹業務管理システムを導入した建設コンサルタント会社の導入事例について紹介します。

 

クラウドERP『MA-EYES(エムエーアイズ)』について

導入事例の対象製品として紹介する統合型業務管理システム(ERP)のMA-EYESについて簡単に紹介します。

MA-EYESは当社が自社で開発・販売を行っている、プロジェクト毎のアサイン予定や外注予定などの原価予定と対する実績を正確に管理することができるプロジェクト管理機能を中心としたクラウド型ERPパッケージです。

申請・承認機能を始め、権限設定機能やログ管理機能、各種履歴管理機能なども搭載されているため、内部統制にも対応したシステムです。

 

今回紹介する導入事例について

導入企業

  • 業種: 建設コンサル業
  • 社員数:約200名
  • 売上高:約30億円

 

システム利用状況

  • 営業(見込)管理・・・パッケージシステム
  • 販売、購買、経費、勤怠・工数管理、債権、債務管理・・・自社開発システム
  • 財務会計・・・パッケージシステム
  • 各種分析・・・Excel

 

導入機能範囲

  • プロジェクト管理
  • 請求
  • 作業実績・勤怠
  • 購買申請
  • 経費申請
  • 入金管理
  • 支払管理
  • 会計システム連携

 

現状のシステムに対する課題と要望

現状システムに対する課題は以下の通りです。

  • 自社開発にて構築した業務管理システムの老朽化に伴い保守対応が困難になり、現状業務との乖離も生じている
  • 営業管理システムと紐づけた契約(プロジェクト)及び原価管理を行いたい
  • 1つの契約に対し部門毎にプロジェクトを分割して管理したい
  • 各種分析業務を効率的に行いたい

 

建設コンサルタント会社にて求められる機能

主な事業内容としては、ダム・河川・道路などのインフラ全般の企画・計画・調査・設計などです。

1つの契約に対し同一期間に調査や設計など複数の業務が進行するため、業務管理システムでは1契約複数プロジェクトが管理できる機能が必要になります。また、調査や設計を行う際に発生する人件費が主な原価となるためプロジェクト毎に日々の作業実績も管理する必要があります。

営業情報については、別途、営業情報管理用システムにて入札情報や見積情報などを管理しているケースもあります。その場合はそのシステムで管理された営業情報を契約情報に紐づけて管理することを望まれます。営業管理システムを導入している場合の業務管理システム導入スコープとしては「契約以降」となります。

 

採用理由

今回の事例では、以下が決め手となり新基幹業務管理システムが選定されました。

  • 1つの契約に対し部門毎に分割したプロジェクト管理が可能であり、関連するプロジェクトを合算し収支及び原価の予実管理も可能である
  • 登録された各種情報を分析機能にて画面及びExcelにて確認することができ、出力されたExcelを二次加工することで様々な分析に応用することができる
  • 稼働後でもカスタマイズができるため、拡張性が高くシステムと業務が乖離することを防ぐことができる
  • 画面項目の追加を柔軟に行うことができ、営業管理システムで採番されたコードをプロジェクト情報として保持することができる

 

システム導入範囲

採用されたシステムの概要としては以下の通りです。

 

営業情報は既存システムにて行っているため、新基幹業務管理システムでは契約(プロジェクト)情報から登録します。

プロジェクトを新規登録する際に、営業管理システムで採番されたコードをプロジェクト管理画面へ登録することで営業情報と契約情報を紐づけ、営業管理システムにて採番されたコードでもプロジェクト情報を検索・確認することができ、分析帳票へも表示させることができます。

1つの契約に対し部門毎にプロジェクトが進められるため、枝番発行機能を利用しプロジェクトを分割、関連プロジェクトとして登録します。

各種実績は分割されたプロジェクトに対し登録することで、プロジェクト毎の収支や原価予実を確認することができる他、関連プロジェクトを合算して同様の確認を行うことも可能です。

システムに登録された様々な情報を標準機能として搭載されている各種分析機能にて確認することができ、分析情報はExcelファイルでも出力することができるため、分析資料を作成する際の基データとしても利用することができます。

 

今回の新基幹業務管理システム導入により旧システムに対し挙げられていた課題が解消され、部門毎に分割したプロジェクト管理を行い、標準搭載された各種分析機能を利用することで効率的な業務管理を実現することができました。

 

最後に

今回は建設コンサルタント会社へのクラウド型ERPパッケージシステムの導入事例について紹介しました。システムの導入や利用中システムのリプレイスを検討されている皆様へ本記事が参考情報として少しでも役立てば幸いです。

 

また、記事の中でご紹介したERPパッケージシステム『MA-EYES(エムエーアイズ)』についてご興味いただけましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。

 

MA-EYESに関するお問い合わせ

 

※掲載されている商品名またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。

筆者プロフィール

fmhy
fmhyビーブレイクシステムズ
統合型基幹業務パッケージ(ERP)「MA-EYES(エムエーアイズ)」 及びクラウド上で提供されているマネジメントツールをご提案する「コネクテッド・クラウド」の営業を担当しております。

MA-EYES:https://www.bbreak.co.jp/maeyes/
コネクテッド・クラウド:https://www.bbreak.co.jp/connectedcloud/

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