契約毎に様々な原価の予実管理をリアルタイムに行い業務効率化を実現したセールスプロモーション会社への導入事例<ERP導入事例7>
これまで様々なERPの導入事例をご紹介してきました。今回は、分散したシステムを1つにまとめ原価の予実管理をリアルタイムに行い、情報を一元管理することで業務効率化を図ることに成功したセールスプロモーション会社への基幹業務管理システム導入事例について紹介します。
目次
クラウドERP『MA-EYES(エムエーアイズ)』について
導入事例の対象製品として紹介する統合型業務管理システム(ERP)のMA-EYESについて簡単に紹介します。
MA-EYESは当社が自社で開発・販売を行っている、プロジェクト毎のアサイン予定や外注予定などの原価予定と対する実績を正確に管理することができるプロジェクト管理機能を中心としたクラウド型ERPパッケージです。
申請・承認機能を始め、権限設定機能やログ管理機能、各種履歴管理機能なども搭載されているため、内部統制にも対応したシステムです。
今回紹介する導入事例について
今回紹介する導入事例の概要は以下の通りです。
導入企業
- 業種: セールスプロモーション業
- 社員数:約200名
- 売上高:約50億円
システム利用状況
- 営業(見込管理)・・・Excel
- 販売、購買、経費、債権、債務管理・・・自社開発システム
- 勤怠・工数管理、財務会計・・・パッケージシステム
- 各種分析・・・Excel
導入機能範囲
- 案件
- プロジェクト見積
- プロジェクト管理
- 請求
- 作業実績・勤怠
- 購買申請
- 経費申請
- 入金管理
- 支払管理
- 会計システム連携
現状のシステムに対する課題と要望
利用中のシステムに対する課題は以下の通りです。
- 現在利用している自社開発システムが導入後10年以上経過し、現在の事業内容との乖離が生じている
- 管理すべき業務の情報・数値を一元管理できていないため、効率的な業務管理ができていない
- 営業(見込)状況をシステム化し営業情報の管理・分析を強化したい
- 契約(プロジェクト)毎に複数の予定原価情報を管理し、実績が予定を超えることがないように管理したい
- 自社開発システムであるため、制度改正への対応が困難である
- 申請・承認機能、権限管理により、内部統制を強化したい
今回は、Excelで管理されていた営業情報の管理をシステム化するとともに、分散していた業務管理システムを1つにまとめることで情報の一元管理及び正確な原価予実の管理を実現し各種分析業務の効率化を図りたいとの要望より、営業情報の管理から債権・債務の管理まで主要業務を統合的に管理できるようにしました。
セールスプロモーション会社にて求められる機能
主な事業内容は、クライアントが取り扱っている商材の販売を促進するための様々な施策を企画・提案・実施することでクライアントの売上を拡大させることです。
主に以下のようなものがあげられます。
- 展示会などのイベントを企画・開催し商材の認知度を上げる
- POPや販促物を企画・製造し商材をアピールすることでライバル製品との差別化を図る
- 商材だけでなくクライアントの従業員に対し研修を行い、販売力を向上させる
このように、商材に関する広告をウェブサイトや雑誌などに掲載するだけではなく消費者に近い場所にて販促活動を実施します。
業務管理システムでは通常の契約・販売管理のほか、契約単位で発生した様々なコストの予定とそれに対する実績が予定を超えることがないように管理し、収支を把握する機能などが必要になります。
採用理由及び導入効果
課題を解決することのできるであろういくつかの製品について、現状の業務に対する新システムでの管理方法の確認や、試用版にて操作性や実際の機能の確認などが行われました。
最終的には、以下が決め手となり新基幹業務管理システムを選定しました。
- 営業情報から債権・債務まで基幹業務を1つのシステムで統合的に管理することができる
- 契約(プロジェクト)毎に複数の原価予定を管理することができ、対する実績の進捗状況をリアルタイムで確認することができる
- サーバライセンスであるためユーザ数による利用料金の変動がなく、事業拡大に伴い従業員数が増加しても費用を気にせずシステムを利用することができる
- 機能単位で権限の付与ができ、申請・承認機能も搭載されているため内部統制を強化できる
- 柔軟性が高いパッケージシステムであるため、制度改正時の対応や新たな事業が開始された場合でも同一のシステムにて管理することができる
今回の新基幹業務管理システム導入により、以下効果が得られました。
- 契約(プロジェクト)単位にて原価の進捗をリアルタイムで確認することができるようになったため、原価予定を超えることのないようなマネジメントが可能になり、プロジェクトの赤字化を未然に防ぐことができるようになった
- 情報の一元管理ができるようになったため、各種情報の把握及び経営分析帳票の作成が効率的に行えるようになった
- 機能単位で申請・承認機能が搭載されていることの他、ユーザ毎に利用する機能の権限を設定することもできるため、内部統制を強化することができた
最後に
今回はセールスプロモーション会社へのクラウドERPの導入事例について紹介しました。システムの導入や利用中システムのリプレイスを検討されている皆様へ本記事が参考情報として少しでも役立てば幸いです。
また、記事の中でご紹介したシステム『MA-EYES』についてご興味いただけましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。
MA-EYESに関するお問い合わせ
※掲載されている商品名またはサービスなどの名称は、各社の商標または登録商標です。
筆者プロフィール
- 統合型基幹業務パッケージ(ERP)「MA-EYES(エムエーアイズ)」 及びクラウド上で提供されているマネジメントツールをご提案する「コネクテッド・クラウド」の営業を担当しております。
MA-EYES:https://www.bbreak.co.jp/maeyes/
コネクテッド・クラウド:https://www.bbreak.co.jp/connectedcloud/
【オンラインセミナー定期開催中】法改正、IT導入補助金、内部統制、業務の効率化など
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