不規則な売上計上や、独自の個人実績管理を実現したコンサルティング会社へのERP導入 <ERP導入事例6>

ビーブレイクシステムズのクラウドERP「MA-EYES(エムエーアイズ)」は、プロジェクトごとの要員管理や工数、原価管理を得意とし、人件費が原価の主体となる知的労働集約産業とでも言うべき業種に多く導入しています。

今回はそういった業種の代表格の1つともいえる、コンサルティング業の事例を紹介します。知的労働集約産業の会社での様々な課題解決のヒントにお役立てください。

統合型業務管理システム『MA-EYES』について

導入事例の対象製品として紹介する統合型業務管理システム(ERP)のMA-EYESについて簡単に紹介します。

MA-EYESは当社が自社で開発・販売を行っている、プロジェクト毎のアサイン予定や外注予定などの原価予定と対する実績を正確に管理することができるプロジェクト管理機能を中心としたクラウド型ERPパッケージです。

申請・承認機能を始め、権限設定機能やログ管理機能、各種履歴管理機能なども搭載されているため、内部統制にも対応したシステムです。

 

今回の事例について

事例企業

  • 業種:コンサルティング業
  • 社員数:約200人
  • 売上高:非公開

 

システム利用状況

  • 販売管理、業績管理:Excelを駆使
  • 人事給与、勤怠工数、経費、財務会計:各種パッケージ/SaaSシステム

 

システム導入範囲

まず導入範囲を定める上で重要なのは、「どこから入力がスタートするのか」ということです。営業の商談からなのか、見積からなのか、受注してから入力が始まるのか。

本事例では、受注から登録を始めます。以降、発注、検収、経費申請でプロジェクトの経費を管理し、工数を外部システムから取り込んで労務費原価を計算し、請求することでプロジェクトの収支を割り出します。

 

導入前の課題

  • Excelを使って販売情報から毎月の売上管理、業績管理、原価管理を行っているが、非常に手間がかかる
  • 工数による実際原価計算を行いたいが、現状できてない
  • 売上が不規則なため、請求や入金も不規則になるが、正確性にかけるため請求/入金漏れ等が発生しやすい状況であった

 

コンサルティング業の特徴

こちらの企業は典型的ですが、コンサルティング企業に共通してよく見られる特徴と言えるものがいくつかあります。

 

売上の計上が不規則な場合がある

例えばシステム開発業等は、請負契約の場合は検収基準か工事進行基準、システムエンジニアリングサービスの場合は毎月業務時間に応じて請求する等、規則的に売上が上がるのですが、コンサルティング業の場合は、システム業と同じように稼働に応じた対価を毎月請求する場合もあれば、顧客との合意の中で不規則に売上が上がったり、財務会計との計上とは別に、独自の管理会計の中で毎月の売上を計上したりしている場合が他の業種に比べて多くなっています。

 

コンサルタント個人に売上等の実績を紐づける

例えば、システム開発業や広告業などでは営業組織があり、売上は営業担当に紐づきます。システム開発業の実行部隊はプログラマーやSEですが、そういった役割に売上を紐づけることはあまり見られません。

しかし、コンサルティング業の場合はコンサルタント自身が営業担当かつ実行者(実行部隊)である場合が多く、売上金額を何らかの方法でプロジェクトメンバーに配分し、そちらの数字をもとに評価され、給与や賞与、インセンティブの判断にする場合が多く見られます。「何らかの方法」は、貢献度であったり稼働率であったり様々です。

これが、上記の不規則な売上と組み合わさると少々厄介で、プロジェクト設定時の売上予定が不規則に変更になることが前提なので、毎月の売り上げに応じた配分を毎月変更するなどの対応が必要です。

 

採用までの経緯と導入後の効果

前述の課題のとおり、売上が不規則でかつ、その売上が業績評価と紐づいているため、システム選定は難航していました。

当社は提案への参加は遅かったのですが、「1つの契約に複数の売上と請求が登録でき、かつ変更も容易である」、「実績配分にはカスタマイズが必要だったが、柔軟なカスタマイズで希望通りの入力方法を実現できる」という事をご理解いただき、すぐにMA-EYESに絞り込まれました。

事例企業が早期での稼働を希望したこともあり、あとは細かい仕様確認や見積もりの作成、スケジュールの調整を経て、比較的短期で、初回商談から受注・プロジェクト開始に至りました。

 

程なく稼働し、

  • 売上、原価などプロジェクトの収支情報を手間なく割り出し、請求漏れも軽減
  • 業績管理資料を容易に作成することができるようになった

ということで、導入効果を実感いただいています。

 

是非、お問い合わせください

今回はコンサルティング会社へのERPシステムの導入事例について紹介しました。

システムの導入や利用中システムのリプレイスを検討されている皆様へ本記事が参考情報として少しでも役立てば幸いです。

 

また、記事の中でご紹介したERPパッケージシステム『MA-EYES(エムエーアイズ)』についてご興味いただけましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。

 

 

MA-EYESに関するお問い合わせ

 

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