個人事業主・フリーランスの実態調査結果(2021/6/9~10実施)
ビーブレイクシステムズでは2021年6月9日から10日にかけて、現在「個人事業主・フリーランス」を対象にアンケート調査をインターネットにて行いました。本記事では、調査結果について紹介します。
【調査概要】
調査名称:個人事業主・フリーランスに関する実態調査
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2021年6月9日(水)~2021年6月10日(木)
調査対象者:全国、現在「個人事業主・フリーランス」の1,100名
有効回答者数:1,100名
目次
フリーランスになった理由は「自分のペースで仕事が出来る」こと
個人事業主・フリーランス(以下「フリーランス」)になった理由については、「自分のペースで仕事が出来る(労働時間の自由度)」と回答した方が一番多い結果になりました。「自分で案件を選ぶことができる」と回答した方も多く、時間的にも内容的にも自分で仕事を決めることができることが、フリーランスという働き方を選んだ大きな理由ということが分かりました。
フリーランスになった理由について、フリーランス歴によって違いがあるのか確認します。
フリーランス歴の長短を問わず「自分のペースで仕事が出来る」と回答した方の割合は一番高いという結果ですが、その割合は”10年未満”は54.1%、”10年以上20年未満”は49.8%、”20年以上”は47.0%とフリーランス歴が短い方ほど高く、長い方ほど低い傾向がみられます。
一方、「自分の力を試したかった」と回答した方の割合は、フリーランス歴が長い方ほど高く、短い方ほど低く結果が出ました(”10年未満”14.6%、”10年以上20年未満”17.5%、”20年以上”22.4%)。
フリーランスになって良かったことも「自分のペースで仕事が出来る」こと
フリーランスになって良かったことは、「自分のペースで仕事が出来る(労働時間の自由度)」と考えている方が一番多い結果になりました。フリーランスになるときに考えていた通りに、自分のペースで仕事が出来ている人が多いようです。
この傾向はフリーランス歴の長短で特段の違いは見られませんでした。
こちらの質問のフリーコメント欄には、「自分磨きが常に出来る」、「わからない事を自分の力で乗り越える楽しみがある」、「自分の実力を試せる」など自分の能力(スキル)を高めることに意義を感じているという回答も寄せられました。
フリーランスの収入の不安定さはフリーランス歴が長いひとほど実感
次にフリーランスになって苦労したことを質問したところ、一番多かった回答は「収入が不安定」でした。
フリーランス歴の長短で苦労したことの順位はあまり変わりませんでしたが、詳細を分析するとフリーランス歴が長くなるほど「収入が不安定」と回答する割合は高くなっていることが分かりました(”10年未満”65.7%、”10年以上20年未満”68.6%、”20年以上”71.6%)。
一方、フリーランス歴が短い方ほど「モチベーションの維持」に苦労しているという実態も見えてきます(”10年未満”26.4%、”10年以上20年未満”22.2%、”20年以上”20.5%)。
フリーコメント欄には、「体調管理」、「健康管理」、「スケジュール管理」が苦労すると回答した方もいました。フリーランスにとって体調やスケジュールの管理は会社員以上に仕事に直接影響してしまうため、苦労するポイントなのだと思います。
仕事を引き受ける際に重視していることは「業務内容」と「収入」、「稼働時間」を重視するかはフリーランス歴の長短で異なる
フリーランスの方が仕事を受けるうえで重視していることについて質問したところ、「業務(作業)内容(56.5%)」、「収入(39.0%)」と回答した方の割合が高い結果になりました。
フリーランス歴で比較したところ、「業務(作業)内容」と「収入」をフリーランス歴の長短を問わず重視している割合が高い結果でした。
しかし、「稼働時間」についてはフリーランス歴の長短によって違いがみられました。”10年未満”は27.1%、”10年以上20年未満は”24.4%、”20年以上”は19.5%と、フリーランス歴が短い方ほど「稼働時間」については重視しているようです。フリーランスになった理由で「自分のペースで仕事が出来る(労働時間の自由度)」を回答している方の割合がフリーランス歴が短い方ほど高い結果だったので、「稼働時間」を重視している割合が高いということも当然の結果だと考えています。
仕事獲得方法は「紹介」が一番多い、HPやSNSも積極活用
次に、仕事の獲得方法についての結果です。
仕事の獲得方法は、フリーランス歴に関わらず「知人からの紹介」が一番多く、その次に「過去の取引先からの紹介」と回答した方が多い結果になりました。特にフリーランス歴が”20年以上”は「知人からの紹介(52.4%)」や「過去の取引先からの紹介(47.8%)」による仕事が多いようです。
一方、フリーランス歴が短めの”10年未満”の方は、「クラウドソーシング(14.3%)」や「案件紹介会社(12.8%)」を活用している方の割合が、フリーランス歴が長い方より高い結果になりました。
またフリーランスの方はフリーランス歴を問わず、「自身のHPやSNS」も積極的に活用していることが分かりました(18.3%)。こちらの質問のフリーコメント欄には「チラシの配布」と回答した方も多く、自分で積極的に営業活動を行っているフリーランスの方は多いようです。
7割以上はこれからもフリーランスとして働きたい
これからもフリーランスとして働き続けたいか質問したところ、7割以上の方がフリーランスとして働き続けたいと回答しました(「とても思う(38.8%)」、「どちらかといえば思う(35.5%)」の合計)。
特にフリーランス歴が”20年以上”の方は、83.5%の方が働き続けたいと回答しています(「とても思う(47.8%)」、「どちらかといえば思う(35.7%)」の合計)。
まとめ
フリーランスの方へのアンケート調査結果はいかがでしたでしょうか?
これからもフリーランスとして働きたいと考えている方が7割以上ととても高い結果になりました。現在フリーランスとして働いている方の多くは苦労もあるけれど自分の働き方にとても満足しているということなのだろうと思います。
「働き方改革」や「新型コロナウイルス感染症」などをはじめとする様々な要因で、今「働き方」は大きく変化しています。
多様化する働き方の中で、”今の自分”にとって一番マッチしている働き方はどのような形なのかを一人一人が考える時期なのかもしれません。
WORK-PJでは、フリーランスやテレワークをはじめ、これからの「働き方」に役立つ情報を発信していきたいと考えています。
筆者プロフィール
- 新しい「働き方」やそれを支えるITツールにアンテナを張っています。面白い働き方を実践している人はぜひ教えてください!
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