0円から使える工数管理ツール比較:ITツール・サービス徹底比較

工数管理を行うための便利なツールが数多く存在します。

その中には、無料で使えるソフトもあり、有効に活用しない手はありません。

今回は、0円から使える工数管理ツールやタスク管理ツールを紹介し、比較をしてみたいと思います。

 

工数管理ツールにも様々なものがあります。スケジュールやタスクを管理するツールや、時間を管理する(測る)機能が充実したツール、ガントチャートを作成する機能が中心のツールなどが存在し、目的によって選ぶべきツールが代わってきます。

各ツールの機能や料金体系、特徴を見ていきましょう。

【2018年11月1日更新】一部内容に誤りがありましたので、修正しました。
【2020年12月8日更新】製品を追加しました。

Redmine

http://redmine.jp/

◆主な機能

ガントチャート
チケットによるタスク管理
マイルストーン管理
作業時間の記録
予定工数・実績工数の管理
工数の管理・集計
進捗管理
複数人でのプロジェクト進捗状況の共有
Wiki機能
ほか

 

◆料金体系

オープンソース

有料クラウドサービス「My Redmine」

スタンダードプラン \8,000/月 ストレージ48GB 200ユーザーまで

ミディアムプラン \14,000/月 ストレージ96GB 200ユーザーまで

ガバメントプラン(官公庁向け) \10,000/月 48GB /\17,500/月 96GB

 

◆環境

オンプレミス

 

◆概要・特徴

高機能なオープンソースのプロジェクト管理ソフトです。
タスク管理、進捗管理、情報共有などが行えます。
大規模なプロジェクトでも細かい管理をすることができます。
「完了」「未完了」をソートしたり、他にも担当者ごとや進捗率(%)、優先度、終了日で絞り込めるなど、フィルタ機能が優れています。
自社に合わせたカスタマイズが可能です。
ソフトウェア開発、webサイト制作といったITプロジェクトのほか、様々な幅広い用途に活用できます。
工数集計やWiki拡張、その他にも様々なプラグインが充実しています。

 

◆導入事例

・ソフトウェア開発会社

社内の管理部門への申請管理をRedmineで効率化しました。問合せカテゴリ(経費申請、住所変更申請、新規メールアドレス取得申請、など)を作成し、そのカテゴリを選ぶと定型文が記載されている申請フォーム画面に遷移するようにして、必要事項を入力して申請できるようにしました。申請後はチケット内で進捗管理されるので、状況を見ることも可能です。

 

・ゲーム開発会社(MyRedmine事例)

情報を一括管理して、海外子会社や協力会社と情報共有し、ゲーム開発のスケジュール管理をするために、クラウドのMyRedmineを導入しました。複数の拠点でバグの管理も共有でき、スムーズに修正できました。管理ツールをひとつに絞ることで、情報を探す手間が省けてコスト削減にもつなげることができました。

 

 

開発マイルストーン

http://zudajijp.zouri.jp/km/

◆主な機能

ガントチャート
スケジュール管理
マイルストーン管理
工数の管理・集計
進捗管理
複数人でのプロジェクト進捗状況の共有
レポート出力
ほか

 

◆料金体系 エクセルがあれば無料

マクロの提供 \4,000 (グローバル関数 グローバル変数 チャート表示処理モジュール 予定処理モジュール 実績処理モジュール 日程調整処理モジュール 工数調整処理モジュール ファイル入出力モジュール その他多数あり)

 

◆環境

オンプレミス

 

◆概要・特徴

エクセルの豊富な機能をそのまま利用できます。
開始日と日数を入力するだけでガントチャートが自動的に表示されます。
月単位、週単位、日単位、時間単位での表示が可能です。
実績を入力すれば、進捗状況や遅延などが自動的に表示されます。
休日や祝日などが自動的に計算されて終了日を決定します。
工数統計グラフにより、過剰工数などが把握できます。
MSProject(XML形式)のデータをインポート可能です。

 

 

◆導入事例

・ソフトウェア開発会社

スケジュール入力や担当者ごとの工数の調整を使い慣れたエクセルで簡単にできるので、開発プロジェクトの管理に利用しています。マクロを活用することで更にできることが増えて便利になります。

 

 

Backlog

https://backlog.com/ja/features/

(株式会社ヌーラボ)

◆主な機能

進捗管理
ファイル共有機能
Wiki機能
ガントチャート(有料)
親タスク子タスクの管理(有料)
ほか

 

◆料金体系

・フリープラン\0/月 ストレージ100MB プロジェクト数1 ユーザー数10 (Subversion/Git ファイル共有)

・スタータープラン\2,000/月 ストレージ1GB プロジェクト数5 ユーザー数30(Subversion/Git ファイル共有)

・スタンダードプラン\9,800/月 ストレージ30GB プロジェクト数100 ユーザー数無制限(Subversion/Git ファイル共有 アクセス制限50個まで ガントチャート バーンダウンチャート 課題のテンプレート機能)

・プレミアムプラン\16,800/月 ストレージ100GB プロジェクト数無制限 ユーザー数無制限(Subversion/Git ファイル共有 アクセス制限100個まで ガントチャート バーンダウンチャート 課題のテンプレート機能 属性のカスタマイズ 2段階認証によるアクセス制限)

・プラチナプラン\50,000/月 ストレージ300GB プロジェクト数無制限 ユーザー数無制限(Subversion/Git ファイル共有 アクセス制限無制限 ガントチャート バーンダウンチャート 課題のテンプレート機能 属性のカスタマイズ 2段階認証によるアクセス制限 プライオリティサポート 初回導入サポート アクセスログの提供 セキュリティチェックシートの提供)

・(オンプレミス型)エンタープライズ\150,000~/月 ストレージ無制限 プロジェクト数無制限 ユーザー数20~(Subversion/Git ファイル共有 アクセス制限無制限 ガントチャート バーンダウンチャート 課題のテンプレート機能 属性のカスタマイズ ActiveDirectory連携 Cacooエンタープライズとの連携)

 

◆環境

クラウド(エンタープライズのみオンプレミス)

 

◆概要・特徴

社内コミュニケーションを円滑にするための機能が豊富です。
取引先や代理店担当者と作業やプロジェクトの進捗状況についての共有もできます。
絵文字やアイコンなども使えて、視覚的なコミュニケーションも取りやすくなっています。
開発、マーケティング、人事・総務まで様々な職種で利用できるツールです。
Redmine やJiraからのデータ移行が可能です。

 

 

◆導入事例

・ソフトウェア開発会社

プロジェクトの全作業を一箇所で管理しています。予算と期限に合わせた作業計画を作成して、プロジェクトを管理します。マネージャーは全体の進捗を管理できるようになりました。

 

・Webサイト制作会社

Webサイトのデザインを担当するデザイナーが所属するプロジェクトチームにおいて、プロジェクトの進捗管理と同じツール内でデザインのファイルやフィードバックを管理できるので、チームに一体感が生まれました。

 

 

Brabio!

https://brabio.jp/

(ブラビオ株式会社)

◆主な機能

進捗管理
マイルストーン管理
ガントチャート
大容量ファイル共有
ほか

 

◆料金体系

・無料のプラン\0/月 5ユーザー プロジェクト数無制限 ストレージ50MB

・エントリープラン(仕事で利用する方向け)

プラン10(\3,240/月 10ユーザー プロジェクト数無制限 ストレージ1GB)

~プラン50(\16,200/月 50ユーザー プロジェクト数無制限 ストレージ1GB)

・ミッドレンジプラン(中規模以上の会社の方向け)

プラン100(\32,400/月 100ユーザー プロジェクト数無制限 ストレージ1GB)

~プラン300(\97,200/月 300ユーザー プロジェクト数無制限 ストレージ1GB)

・エンタープライズプラン(カスタマイズ対応)

※エントリープラン、ミッドレンジプランのストレージはオプションで追加可能

 

◆環境

クラウド

 

◆概要・特徴

初心者に優しいUIで、必要な機能をシンプルに利用できるプロジェクト管理ツールです。
コミュニケーションツールとしても有効です。
外注とのやりとりも容易に行えます。
ガントチャートの作成がエクセルよりも速くできます。
ガントチャートをエクセルに一括出力が可能です。
担当者の忙しさが見える「担当状況ビュー」機能があります。

 

 

◆導入事例

・ソフトウェア開発会社

小規模のプロジェクトを多数管理するために導入しました。チャートを直接操作できるので、工程表の作成がストレスなくスピーディーに実現できました。

 

 

Jooto

https://www.jooto.com/

(株式会社 PR TIMES)

◆主な機能

かんばん方式のタスク管理
Googleカレンダー連携
プロジェクトボードをCSVでエクスポート可能
ガントチャートの作成(有料)
ほか

 

◆料金体系

・無料 プロジェクトボード2個 ユーザー2名 ストレージ100MB ファイル添付10MB

・スタートアップ \980/月 プロジェクトボード5個 ユーザー5名 ストレージ5GB ファイル添付50MB

・ベーシック \1,780/月 プロジェクトボード15個 ユーザー15名 ストレージ100GB ファイル添付100MB 絵文字(コメント欄) ガントチャート

・アドバンス \3,280/月 プロジェクトボード30個 ユーザー30名 ストレージ1TB ファイル添付300MB 絵文字(コメント欄) ガントチャート Slack,chatwork連携

・プロフェッショナル \7,980/月 プロジェクトボード100個 ユーザー100名 ストレージ容量無制限 ファイル添付1GB 絵文字(コメント欄) ガントチャート Slack,chatwork連携

 

◆環境

クラウド

 

◆概要・特徴

タスクとプロジェクト全体を見える化して、直感的なタスク管理が可能です。
かんばん方式で、ボードにタスクを記入したメモをドラッグ&ドロップで貼っていくイメージでプロジェクトを管理できます。
リマインダー(事前通知)機能を利用して、ミスや漏れを防ぎます。

 

 

◆導入事例

・ソフトウェア開発会社や行政書士事務所、デザイナー、その他幅広い業種で導入されています。

 

 

みんなでガント.com

http://minna-de-gantt.com/

(株式会社サムテック)

◆主な機能

ガントチャート作成
スケジュール管理
作成したガントチャートのエクスポート・インポート機能
ほか

 

◆料金体系 基本機能無料

基本機能 印刷できる期間(1ヶ月分 3ヶ月分)、行制限100行、データ保障期間30日間、修正履歴表示、インポート/エクスポート、祝日設定、表の削除、スマホアクセス

有償オプション 基本機能 プラス 管理画面、印刷できる期間(1、2、3、6、12ヶ月分)、行制限無、データ保障期間無制限、IP制限による特定アクセス、過去に保存した表の表示、CSVでのインポート/エクスポート、SS暗号化通信、更新通知機能、簡易SNS(メッセージ)、フィルタ機能、タスク色変更、

 

◆環境

クラウド

 

◆概要・特徴

ガントチャートの作成・共有・管理ができるツールです。
複数人で同じガントチャートを閲覧・編集できます。
修正履歴も表示されます。
クラウドなので、外出先からでもガントチャートを確認できます。

 

 

◆導入事例

・建築・建設・土木業

新築工事の工程表を作成できます。作業担当者や作業関連取引先との工程管理の情報共有に使えます。また、作業進捗を登録してもらうことにより進捗管理もできます。

 

 

がんすけ

http://www.gansuke.com/index.htm

◆主な機能

ガントチャート作成
スケジュール管理

 

◆料金体系・機能

がんすけ(フリーウェア)

(マウス操作でのチャート編集、複数のタイムスケールによる表示、スケジュール表印刷、グループ登録、イベント登録、項目のライン分割、ほか)

がんすけ2(シェアウェア)

1ライセンス \2,160 (一覧表印刷、サブ項目設定、負荷グラフ表示、ToDoリスト、CSV出力、wwwからの読み込み、チャート一括操作、チャートリンク機能、稲妻線での進捗表示、バックアップ機能、ほか)

 

◆環境

オンプレミス

 

◆概要・特徴

作業スケジュールや進捗状況を一目で把握できるガントチャート作成ソフトです。
マウスでチャートを配置して、スケジュール表を作成し、マウスでチャートを移動できるので、予定の変更も簡単にできます。
スケジュール表や各種一覧を印刷して確認できます。

 

 

◆導入事例

・製造業

個別受注生産における生産管理ツールとして利用しています。ガントチャートで工程ごとの進捗も見えますし、変更があってもマウスで簡単に修正できるので、納期に間に合わせるようスケジュールを組み替えて管理しています。

 

 

その他のおすすめツール(有償ツール、お試し期間あり)

 

MA-EYES

https://www.bbreak.co.jp/maeyes/

(株式会社ビーブレイクシステムズ)

◆主な機能

プロジェクト管理
販売管理
グループウェア
SFA
人材派遣管理
作業実績・勤怠
購買・経費
入金
支払
経費
在庫管理
帳票出力
ほか

 

◆料金体系 30日無料トライアルあり

SaaS ノンカスタマイズ版

初期導入費用0円

月額 4万円~ 使用モジュール及び使用人数で算出

 

SaaS版

初期導入支援費用(要件定義費用、開発導入費用)個別見積もり

月額 使用モジュール及び使用人数で算出

 

オンプレミス版

金額は個別見積もり

サーバライセンス(使用人数は問わず)

 

◆環境

オンプレミス クラウド

 

◆概要・特徴

MA-EYESは、セミオーダー型の統合型基幹業務パッケージ(ERP)です。特にプロジェクト管理を中心とした機能を数多くご用意しています。
システムの自由度が高い開発・運用環境を使用しているため、独自の経営指標の組込み、特色ある業務フローを実現する機能の追加など、自社特有の業務要件にマッチしたシステム構築が可能です。
また新たな情報が必要になった場合は、必要な機能を追加することで、新規業務フローの状況に見合ったシステムへと拡張していくことができます。

 

 

◆導入事例

・ソフトウェア開発会社

MA-EYES導入以前は受発注管理をエクセルで行い、勤怠入力や旅費申請はエクセルファイルでやり取りをしたあとデータベースに登録するという方法を採っていましたが、企業規模が大きくなるにつれて、この管理方法だと非常に多くのファイルがメールで飛び交いますし、また煩雑なファイル管理でデータの不整合を起こす可能性がありました。
ほかにも入力や集計のミスをチェックする時間も膨大になってきたため、ツールの導入を決めました。
MA-EYESはプロジェクト管理に特化していて、標準機能も豊富でフィット率が高かったので、自社に最適なツールだと思い導入しました。

導入後は集計業務の自動化、個別プロジェクトの正確な原価集計や部門・全社単位での業績の把握、月次損益の短期間での確定ができるようになり、業務の見える化や業務効率化を実現できました。

 

・Webサービス会社

商談管理、工数管理、経費精算、購買、請求など別々のシステムを使っていましたが、情報をまとめるのが大変で、すべて一元管理できるツールを導入したいと考えて、MA-EYESを導入しました。
セミオーダー型なので自社に合ったシステム構築ができることが大きかったと思います。プロジェクトの進捗状況とプロジェクト毎の収益状況も把握でき、また、予定工数と実績工数を比べることで、効率的なプロジェクト管理を実現できました。

 

 

 

Smartsheet(スマートシート)

https://jp.smartsheet.com/

◆主な機能

ガントチャート
プロジェクト管理
工数の管理
複数人でのプロジェクト進捗状況の共有
ワークフローの自動化
リマインダー機能
レポートの自動作成
Slack、Salesforceなど外部サービスとの連携
ほか

 

 

◆料金体系・機能

個人 月/1,550円
ビジネス 1ユーザー/月/2,768円
エンタープライズ 要問い合わせ
プレミア 要問い合わせ

 

 

◆環境

クラウド

 

◆概要・特徴

Smartsheetは、世界190ヵ国で83,000以上の企業・組織が利用している高プロジェクト管理ツールです。ガントチャート、カードビュー等のテンプレートを豊富に取り揃えてお り、プロジェクトの規模や状況に合わせて柔軟に利用できます。多くのユーザーが利用経 験のあるExcelやスプレッドシートに操作方法が近く、非常に使いやすいツールです。

また、レポートの自動作成、ワークフローの自動化ツール、リマインダー機能など、業務効 率化のための機能も多く搭載しています。

Gmail、Slackなどのコミュニケーションツール、SalesforceやTableauなどのデータ分析ツールとスムーズに連携できるため、プロジェクト情報を一元管理するプラットフォームとしても活用できます。

今なら30日間無料トラ イアルができます。

◆導入事例

建築関係、IT関係、教育機関、小売業、仕業、その他幅広い企業・組織で導入されています。

 

 

 

まとめ

今回、無料のプランがある工数管理ツールを中心にご紹介してきましたが、当然すべてのツールにはその上位の機能が使える有料版があり、場合によっては有料版を見据えての導入になるかもしれません。無料で試して自社での運用がしやすいツールかを見極めて、有料プランに変更しても良いですし、無料プランで十分であればそのまま使い続けても良いでしょう。

また、複数のツールを組み合わせて使うほうが管理しやすいケースもあります。ひとつのツールでは足りない機能を補える組み合わせを探してみるのもよいと思います。

ツールの中には最近の傾向なのか、UIがSNSを意識したデザインであったり、顔文字が使える機能を実装しているソフトもあり、コミュニケーションを重視したツールが増えていることを感じます。

それだけプロジェクトという概念が身近なものになってきたのでしょう。普段日常でアプリを使う感覚でプロジェクト管理ができるというのは、これからプロジェクト管理を始める人にとっては親しみやすいかもしれません。

いずれにせよ、自社が管理するプロジェクトの規模に合わせて、最適なツールを選択していくことが大事だと思います。

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