国家検定「ウェブデザイン技能検定2級」 1か月で合格した勉強法について

ウェブデザイン技能検定とは

ウェブデザイン技能検定は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施する検定で、ウェブ業界における唯一の国家資格です。

こちらの資格を取得すると、「〇級ウェブデザイン技能士」と名乗ることができる名称独占資格であり、ウェブデザインに関わるという方は取得しておいて損はない資格だと思います。

 

注意点としては、ウェブデザインという名称ではありますが、センスを問われる問題は一切出題されませんので、こちらの資格を持っているだけでは、視覚的なデザインができるという証明にはなりません。

 

試験は筆記と実技に分かれており、筆記ではウェブデザインに関する問題の他に、インターネットについての内容やセキュリティに関するもの、作業環境構築やアクセシビリティなど幅広い知識が問われます。

実技では実際に用意されているPCを使って素材作成やコーディングをする内容となり、ウェブサイト作成の実務能力が問われます。

 

3級の内容は非常に簡単なものになりますので、就職でアピールをするには2級以上の取得を目指すことをオススメします。

 

本記事では、ウェブデザイン技能検定の概要と、2級の筆記試験・実技試験それぞれの勉強時間や勉強法についてお伝えします。

 

受験対象

各等級の条件のうち、いずれかひとつに該当していれば受検できます。

1級 【実技試験】
・1級の技能検定において、学科試験に合格した者(※1)
【学科試験】
・7年以上の実務経験(※2)を有する者
・職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了(※3)後、5年以上の実務経験(※2)を有する者
・大学(※3)卒業後、3年以上の実務経験(※2)を有する者
・高度職業訓練修了(※3)後、1年以上の実務経験(※2)を有する者
・2級の技能検定に合格した者であって、その後2年以上の実務経験(※2)を有する者
2級 ・2年以上の実務経験(※2)を有する者
・職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了(※3)した者
・大学(※3)を卒業した者
・高度職業訓練(※3)を修了した者
・3級の技能検定に合格した者
3級 ・ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者

※1:当該実技試験が行われる日が、学科試験の合格日より2年以内である場合に限る。

※2:実務経験とは、ウェブの作成や運営に関する業務に携わった経験のことである。

※3:学校卒業、訓練修了については、卒業あるいは修了した該当科に協会が定めたウェブの作成や運営に関する科目等が含まれると協会が認めたものに限る。

ウェブデザイン技能検定より引用

 

出題形式及び合格基準

出題形式 合格基準
学科 筆記試験(マーク方式):
「多肢選択法」「真偽法」形式
70点以上(100点満点)
実技 課題選択方式 70点以上(100点満点:ただし、試験要項に示す各作業分類において配点の60%以上の得点を得ること)

ウェブデザイン技能検定より引用

試験時間

試験時間は等級別に異なっています。

1級 学科90分 実技180分 ペーパー実技60分
2級 学科60分 実技120分
3級 学科45分 実技60分

ウェブデザイン技能検定より引用

合格率

合格率は開催会などにより変動しますが、概ね以下の通りです。

3級 60-70%、2級 30-40%、1級 10-20%

 

2級合格までの勉強開始時期と勉強方法

 

2級筆記試験について

40問の選択問題が出題されます。

70点以上で合格ですので28問正解をすれば合格になります。

 

何回分か過去問を解くと、全く同じ問題がいくつも出題されていることが分かります。

40問中28問知っている問題が出れば合格は確実です。いかに多くの過去問を完璧にできるかが鍵になります。

 

勉強を始める時期

試験の1か月前から1日30分~1時間程度。

 

 

勉強方法

過去問を1日1回分ずつ、余力がある日には2回分解きました。

公式HPにて公開されている過去問3回分と、公式の過去問題集1冊(過去5回分の問題が収録)で計8回の過去問を順番に解く。これを3~4周ほど行いました。

何周しても間違えてしまう問題はノートにまとめて直前で見返せるようにしました。

 

またネットで検索をすると、過去問を公開しているサイトもありますので、そちらも解きました。

 

試験日までには、少なくとも8回分の過去問は完璧の状態で臨みましたが、試験では初めてみる問題がたくさん出てしまい、結果が出るまでは合格しているか不安でした。

 

確実に合格を目指すのであれば、8回分以上の過去問を解いておくことをオススメします。

また、cssやHTMLなどはバージョンが変わると新しい問題が出る傾向にありますので、変更点など確認しておくと良いでしょう。

 

 

2級実技試験について

PC上で課題を作成する問題が5つ出題されます。

5つ目のみ選択式になっており、aかbのどちらかを選択して回答します。

 

実技試験は過去にほとんど問題が変わっていませんので、丸暗記をすれば基本的に合格できます。

 

なお、勉強にはAdobeのDreamweaverやPhotoshop等の専用のアプリケーションを持っている必要があります。

※使用できるアプリケーションは変更される可能性があるため、公式サイトを確認するのが確実です。(筆者の場合、過去問集ではAdobeのFireworksが使用できると記載されていましたが、試験ではFireworksが廃止されていました。)

 

 

勉強を始める時期

試験の1週間前から1日1時間~2時間程度。

 

勉強方法

公式の過去問集(過去5回分の問題が収録)を解きました。

始めの2回は1問1問ゆっくりとマイペースに取り組み、最後の3回は本番のような状態で時間を計って解きました。

 

作業1

ナビゲーション(メニュー)を作成する問題

 

上部メニューの素材を作成する問題です。Photoshopで作成をすると良いでしょう。

 

作業2

アニメーションバナーを作成する問題

 

Photoshopを使用してGIF動画を作成するのが簡単です。文字を動かす、背景を透明にする、などの簡単なアニメーションをつければ問題ないです。

(現在(2019/8)はJavaScriptによるアニメーションまたはGIF形式となっていますが、当時(2018/8)はJavaScriptではなくFlashでの作成が可となっていました。)

 

作業3

作業1、2で作成した素材を使用してコーディングをする問題

 

こちらはDreamweaverを使用することで、ロールオーバー(オンマウスで画像が切り替わる)機能のJavaScriptも簡単にコーディングすることができます。

 

作業4

指定された文章を構造化する問題

 

作業3で作成したものをそのまま使用します。(t3フォルダをコピーしt4に名前を変えることを忘れずに。)

Dreamweaverを使用して解きましょう。

 

作業5

5aか5bのどちらかを選択して回答します。

5aは指定された内容のフォームを作成する問題、5bは指定された仕様になるようにJavaScriptを記述する問題です。

5aはフォームを記述しなければいけないのに対し、5bはたった2行を追加するのみで良いのでオススメです。

 

JavaScriptを記述すると言うと難しく聞こえますが、JavaScriptの部分は丸暗記で問題ないです。

簡単なcssの知識が必要になりますので、cssに自信がない方は5bの過去問をできるだけたくさんチェックしておくと良いでしょう。

 

実技試験は1問でも0点になってしまうと、それ以外の問題が完璧でも合格できません。

試験当日に5bで見たことのない問題が出てしまい、5aを勉強しておかなかったことを後悔することがないとも言えないため(筆者がそうでした)、余力のある方は5aの対策をしておいても良いかもしれません。

 

 

おわりに

デザインの業界は、資格よりも実績が評価される世界です。

ウェブデザイン技能検定は国家資格の割にはまだ知名度が低く、就職に有利に働くかは分からないというのが正直なところです。

 

しかし、これからウェブデザイナーを目指していきたいという方は、ウェブデザイナーとしての必要な知識を覚える良いきっかけになるでしょう。

 

また、ウェブデザイン技能士として名乗ることで、ウェブデザイナーとしての基礎的な知識があることを示すことができるため、安心感を与えることができるというメリットは大きいと言えます。

是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

ウェブデザイン技能検定 公式サイト

http://www.webdesign.gr.jp/index.php