2025年ビジネスパーソンにオススメの資格とは
ビジネスパーソンの皆さんは、仕事に必要なスキルを取得するため、あるいは将来のためのスキルアップとして、様々な資格の勉強をされていると思います。また、新社会人の皆さんも、入社から3ヶ月ほど経ち、仕事にも環境にも慣れてきて、目指すべき資格が見えてきたころかと思います。今回はそんなビジネスパーソンの今後のステップアップにも役立ちそうな資格の中でも、比較的取りやすいものを中心にご紹介します。
目次
ITパスポート
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
合格率:45~50%程度
参考勉強時間:IT知識がある場合は100時間程度、ない場合は180時間程度
出題範囲: ストラテジ系(経営全般)35問程度、マネジメント系(IT管理)20問程度、テクノロジ系(IT技術)45問程度
受験方法:随時試験(CBT方式) 四肢択一 出題数 100問
検定料:7500円(税込)
概要:
ITパスポート試験は、「初級システムアドミニストレータ試験」に代わる資格として、2009年4月から始まった国家試験です。IT業界に関わらず、すべての職業人に共通に求められる基礎知識を問う資格です。パソコンなど情報機器やOS、基本的なアプリケーションの設定や操作方法についての理解と業務での活用ができること、各種法令の理解、IT社会でのリスク対応など盛り込まれています。
ITの基礎知識は今後のキャリアのベースとなり得るものなので、まずはここから取得をめざすとよいでしょう。
基本情報技術者試験
https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/fe.html
合格率:20~30%程度
参考勉強時間:200時間程度
出題範囲:
(科目A) 60問
1.基礎理論、2.コンピュータシステム、3.技術要素、4.開発技術、5.プロジェクトマネジメント、6.サービスマネジメント、7.システム戦略、8.経営戦略、9.企業と法務
(科目B) 20問
1.プログラミング全般、2.プログラミングの処理の基本要素、3.データ構造及びアルゴリズム、4.プログラミングの諸分野への適用、5.情報セキュリティの確保
受験方法:随時試験(CBT方式)、科目A 多肢選択式(四肢択一) 90分、科目B 多肢選択式 100分
検定料:7500円(税込)
概要:
基本情報技術者試験は、プログラマやシステムエンジニア向けの入門という位置づけで、高度なIT人材となるために必要な基本知識・技能を持ち、実践的な能力を身に着けたことを証明するための資格です。基本戦略の立案やITソリューション・サービスを実現する業務に就き、社内の情報セキュリティ部門等で活躍できるでしょう。
基本情報技術者試験は多くの情報システム関連資格の入り口になります。ここをクリアしたら、次は応用情報技術者試験にチャレンジしてみてはどうでしょうか。
日商簿記3級・2級
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping
合格率:(3級)30~40% (2級)20~30%程度
参考勉強時間:(3級)100時間程度(2級)250時間程度
出題範囲:(3級)商業簿記 (2級)商業簿記、工業簿記
受験方法:
統一試験方式:ペーパーによる記述式
ネット試験方式:パソコンによるインターネット回答式、2級90分、3級60分
検定料:3級2850円(税込)、2級4720円(税込)
概要:
そもそも簿記とは、お金や財産に関する営業取引を帳簿に記入すること、を指します。企業がそれらを管理するためには、誰が見てもわかる記録が必要となります。そこで、簿記のルールを知っておく必要が出てきます。簿記の資格取得を通じて、基本的な取引における仕訳の書き方から、貸借対照表、損益計算書の作成方法など、ビジネスパーソンに役立つスキルを身に着けることができるでしょう。専門性でいえば、経理や財務の仕事に役に立ちますが、直接関係ないように見える営業職などにおいても、簿記の知識を持つことで、取引先の財務状況を確認できたり、会計システムを販売する際に業務フローをより深く理解することができるなど、有効な面はたくさんあります。更に、転職の際にも簿記の資格があるほうが有利な場合もあるので、まだ取得していない方は日商簿記3級から始めてみてはいかがでしょうか。
ビジネス実務法務検定
https://kentei.tokyo-cci.or.jp/houmu/
合格率:(3級)40~50%程度 (2級)30~40%程度
参考勉強時間:(3級)60時間程度、(2級)90時間程度
出題範囲:
(3級) 3級公式テキスト(該当年度)の基礎知識と、それを理解した上での応用が問われます。
1.ビジネス実務法務の法体系、2.企業取引の法務、3.債権の管理と回収、4.企業財産の管理と法律、5.企業活動に関する法規制、6.企業と会社のしくみ、7.企業と従業員の関係、8.ビジネスに関連する家族法
(2級) 3級の範囲および2級公式テキスト(該当)の基礎知識と、それを理解した上での応用力が問われます。
ビジネス法務とは、企業取引・契約にかかわる法務、企業財産の管理と法務、企業間取引にかかわる法規制、消費者との取引にかかわる法規制、情報の管理と活用にかかわる法規制、 デジタル社会と法律、広告・表示等に関する法規制、金融・証券業等に関する法規制、債権の担保、債権の回収、債務者の倒産への対応、法的紛争等の予防と対応、株式会社の組織と運営、企業と従業員の関係、企業活動と地域社会・行政等との関わり、国際法務(渉外法務)
受験方法:IBT方式・CBT方式、多肢選択式・90分
検定料:3級5500円(税込)、2級7700円(税込) ※CBTの場合は+2,200円
概要:
ビジネス実務法務検定は、企業で必要となる法務実務の能力を認定する資格です。ビジネスにおける活動と法律の関係を理解し、業務の関連する法的問題を未然に回避できる能力を育成する目的があります。企業における不祥事のニュースなどを多く見かけるようになり、コンプライアンスが重要視されてきています。そういった背景もあり、ビジネスの活動と法律の関係をよく理解している人材の必要性は高まってきていると思われます。企業の総務部門や法務部門などでの有効性はもちろんですが、今の時代においては全ビジネスパーソンが必要と言っても過言ではないでしょう。
ビジネス会計検定
https://www.b-accounting.jp/
合格率:(3級)40~50% (2級)30~40%程度
参考勉強時間:(3級)100時間程度、(2級)200時間程度
出題範囲:
(3級) 1.財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識、2.財務諸表の基本的な分析
(2級) 1.財務諸表の構造や読み方、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識、2.財務諸表の応用的な分析
受験方法:マークシート方式、2時間
検定料:3級4950円(税込)、2級7480円(税込)
概要:
ビジネス会計検定とは、財務諸表の理解力を養う検定試験です。ビジネスパーソンにとって、財務諸表が読める力は様々な場面で必要となるでしょう。経営者や経理担当者はもちろん、営業や企画担当など、多くの場面で財務諸表は出てきます。簿記との違いは、簿記は財務諸表などの決算書を作成することが目的なのに対し、ビジネス会計検定では、「作成時に用いられた会計基準や法令を理解し、財務諸表を分析して企業状況を把握すること」が目的となります。営業職などは、決算書を作成するよりも、決算書を読み、分析する能力のほうが必要になってきますので、ビジネス会計検定を取得する意味があると言えるでしょう。
まとめ
今回は、ビジネスパーソンが比較的取りやすいと思われる資格についてご紹介してきました。これらの資格には上位資格があり、3級→2級と取得したら次は1級を目指す、基本の次は応用を目指す、など更なるステップアップも可能です。ただ、難易度が上がるほど必要となる勉強時間も多くなるので、仕事の量と資格の必要性とのバランスを考えながら、次はどのような資格を目指すのがよいかを計画して、スキルアップをしていきましょう。
※本記事の正確性については最善を尽くしますが、これらについて何ら保証するものではありません。本記事の情報は執筆時点(2025年7月)における情報であり、掲載情報が実際と一致しなくなる場合があります。必ず最新情報をご確認ください。
筆者プロフィール

- ビーブレイクシステムズ
- 家電量販店でウィンドウショッピングするのが好きです。
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