Webマーケティングの基礎知識まとめ|施策・資格の種類
インターネット上の広告やWebからの申し込み・登録・商品購入などができる仕組みは、企業活動を行う上で必要不可欠な時代になりました。そんな中、Webマーケティングとは何なのかイマイチ分かっていない、そもそもどうすればWebマーケティングができるのか分からない、という人もいるかもしれません。
ここでは、いまさら聞けないWebマーケティングの基礎知識についてまとめてみました。Webマーケティングの施策や持っていると役立つ資格などについて、詳しくご紹介します。
目次
Webマーケティングとは?
Webマーケティングとは、インターネット上に広告を出すなど、インターネットを利用して行われるマーケティングのことです。
Webマーケティングの最も大きなメリットは、情報を全て数値で管理し、把握できるということです。例えば、紙媒体の広告を出した場合、何人の顧客がその広告を見たのか、そのうち何人が購入に至ったのかを把握するのは難しいものがあります。
しかし、Webサイトの広告や、インターネットショッピングには、アクセス履歴が残っています。このアクセス履歴を解析すれば、どの広告をどれだけの人が見たのか、そのうち何人が実際に商品を購入したのかがすぐに分かります。
Webマーケティングを利用すれば、マーケティング活動の効果を測定することができ、それをもとに広告戦略を立てることが可能になります。
Webマーケティングの施策
Webマーケティング活動を行う際には、どのような施策が有効なのかを見てみましょう。
SEO(検索エンジン最適化)対策
Webマーケティングで最も重要なのが、SEO(検索エンジン最適化)の対策です。
SEOとは、Google検索やYahoo検索の結果で、上位に表示させるための施策のことです。検索結果を上位に表示させるためには、検索ユーザーのニーズに応えられる質の高いページであると検索エンジンに判断されなければなりません。
そのためには、検索ユーザーの目的に合致したキーワードの入っている有益なコンテンツを作ったり、検索エンジンごとの特性や表示ルールを分析したキーワードを選定したりするなどの対策が必要です。
広告
インターネット上に広告を掲載する方法や種類は、さまざまです。
リスティング広告
リスティング広告とは、GoogleやYahooの検索結果に表示される広告です。検索キーワードに紐づけた広告を出稿できるため、アクセス増が期待できます。
検索ワード単位でオークション形式の入札が行われ、入札金額で掲載順位が決まり、お金を支払うと広告を出すことが可能になります。
アフィリエイト広告
アフィリエイトとは、提携する個人や法人が管理するブログやサイトなどに広告を掲載してもらい、購入や申し込みなど広告主が設定した成果条件となるアクションが達成された場合に広告を掲載する側に手数料が支払われる仕組みです。
ただし、集客方法が開示されることがないため、成果の質が低い場合もある点はデメリットといえます。
成果条件を広告主が設定できるため、広告の成果に応じた報酬を支払うことが可能となり、広告主が無駄な費用を払う必要がないなどの理由から、人気が高いWebマーケティング手法の一つです。
アドネットワーク広告
アドネットワークとは、複数のWebサイトの広告をまとめ、広告を配信するネットワークを活用する手法です。広告効果の高い媒体を探すのは手間のかかる作業となりますが、アドネットワークを利用すればまとめて対応してもらえるため、多媒体から情報を発信したい場合に向いています。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、過去のWebサイトへのアクセス履歴を参照し、該当の商品やサービスにアクセスが多いユーザーに向けて広告を出す仕組みです。ユーザーが使うブラウザの「クッキー」と呼ばれるアクセス履歴情報をもとに、リターゲティング広告が出されています。関心を持っているユーザーに繰り返しアプローチをすることで広告の効果を高めることが期待できます。
コンバージョン
コンバージョンとは、Webマーケティングの世界では、Webサイト上で得られる最終的な成果のことを指します。
Web上の広告やコンテンツにいくらアクセスが多くても、最終的に売り上げや申し込みなどの成果が得られなければ意味がありません。最終的な売り上げにつなげるためには、ユーザーが申し込みや登録、購入などがしやすいように、Webサイトを改善する必要があります。
コンバージョン率を高めるためによく使われるのが、ランディングページを用いる方法です。余計なリンクや広告を排除し、必要なコンテンツや申し込みフォームだけのランディングページを用意することで、コンバージョン率を高めます。
ほかにもさまざまな手法で、コンバージョン率を高めることが可能です。
ソーシャルメディア
Webページ上の広告やコンテンツだけでなく、ソーシャルメディア(SNS)を利用する方法もあります。WebページにFacebook・Twitter・はてなブックマークなどのソーシャルボタンを配置することで、ユーザーがソーシャルメディアを介して情報を拡散してくれることを狙います。
ユーザー同士が情報をシェアすることで情報が拡散され、集客につながるという手法です。
効果測定
Webページを工夫したりSNSを利用したりするだけでなく、サイトのアクセス状況を測定し、Webマーケティングの効果を測定する必要もあります。Googleアナリティクス、Googleサーチコンソールなどのツールを用いることで、簡単に効果測定ができます。
サイトへの流入経路やコンバージョン経路、アクセス状況、検索クエリ、検索結果の表示回数、サイトの掲載順位など、さまざまな情報を解析します。その解析結果から、広告へのアクセス数が少ないのか、アクセスはあるのに申し込みにつながらないのかなどを突き止め、Webマーケティングに生かすことが可能です。
Webマーケティングのスキルが身につく資格
Webマーケティング未経験者がスキルを身に付けるためには、Webマーケティングに関係する資格を取得するのがよいでしょう。
ここでは、おすすめのWebマーケティングに関する資格をご紹介します。
IMA検定
Webマーケティングに関するスキルに特化した資格で、講義・受験・就業サポートまでのサービスが用意されています。スタンダードコースとプロフェッショナルコースがあります。
マーケティング検定
Webマーケティングと一般的なマーケティングに関する知識が問われる試験です。現在は基礎力が問われる3級しかありませんが、今後、2級、1級の検定が始まる予定です。
マーケティング・ビジネス実務検定
Webマーケティングと一般的なマーケティングに関する知識が問われる試験です。A級は戦略の立案や意思決定、管理・判断業務ができるレベル、B級は業務の運営が行えるレベル、C級は定型の業務ができるレベルです。
ウェブ解析士
Webマーケティングに必要な専門的な知識が問われる資格です。ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターという順番で、レベルが上がっていきます。
Webアナリスト検定
Googleアナリティクスに特化して体型的に学べる講座を受け、認定が受けられます。
未経験からWebマーケティングをはじめる
未経験からWebマーケティングをはじめることは、十分可能です。Webマーケティングに関する知識やスキルについては、テキストや教本、インターネットなどで独学でも勉強できます。
そして、何よりも重要なのが、論理的思考能力を身に付けることです。例えば、なぜアクセスが集まらないのかの問題を見つけ出し、その問題に対する適切な対処を施すことで、アクセス数を上げることができます。
しかし、論理的な思考に基づいて対応せず、場当たり的な対処しかできないと、アクセス数を上げ、コンバージョン率を高めることはできません。しっかりと状況を分析し、アクセス解析を行ったうえで対応をする必要があります。
まとめ
インターネットによるマーケティング活動は、今や企業活動に欠かせないものです。Webマーケティング施策としては、SEO対策を行う、広告を出す、コンバージョン率を上げる、ソーシャルメディアの活用、効果の測定など、さまざまなものがあります。
未経験者がWebマーケティングをはじめるためには、資格の取得もひとつの方法です。Webマーケティングの専門知識を身に付け、論理的思考能力を生かし、効果的なWebマーケティングを実践しましょう。
筆者プロフィール
- 新しい「働き方」やそれを支えるITツールにアンテナを張っています。面白い働き方を実践している人はぜひ教えてください!
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