男性・女性ともに働きやすい会社の選び方。3条件を意識してミスマッチをなくそう

男性は定年まで働き女性は家庭に入って男性を支える、という働き方は現代に合わないものになりました。男性、女性ともに無理なく働ける環境が求められるようになり、共働きの家庭も増えています。そんな中で就職や転職をする場合には、どのような会社を選べば男性も女性も共に働きやすい環境を得られるのでしょうか。ここでは、男女ともに働きやすい会社を選ぶための条件や具体的に確認するべきポイントについてご説明します。

男性も女性も働きやすい会社の3条件は?

男性も女性も働きやすい会社とは、具体的にどのような会社なのでしょうか?働きやすい会社の3つの条件について、詳しくご説明します。

産休・育休後も仕事に復帰しやすい

子どもがいないときには働きやすいと思っていた会社でも、出産や育児によって途端に働きづらくなることが少なくありません。もし子どもを持つ場合には、産休・育休後に仕事に復帰しやすい会社を選ぶ必要があります。

産前・産後休暇制度や短時間勤務制度といった制度の有無も重要ですが、単に制度があるだけでは働きやすいとは限りません。形式的に制度が整っていても、社員たちによる利用実績がなければ、制度がないのと同じです。産休・育休後の社員が時短勤務などの制度を利用している実績がある企業を選ぶべきです。利用実績があれば、制度がしっかり運用されているかどうかの目安にもなります。また、制度を利用している社員がいれば、育休の情報が社内で共有されやすくスムーズな職場復帰ができます。

出産や子育て中に両親や親戚などのサポートが得られない場合、夫である男性が産休・育休を取得したり、短時間勤務制度を利用したりすることもあるでしょう。その場合は、男性社員がこれらの制度を利用した実績があり、利用しやすい雰囲気の会社を選ぶ必要もあります。

家庭の事情に合わせたフレキシブルな働き方ができる

子育て中には、子どもの急な病気やケガなどで呼び出されることも多々ありますし、保育園のお迎えの時間に間に合うように帰らなければなりません。その場合に、家庭の事情に合わせて有休が取れる、時短勤務や在宅勤務ができるなどの、フレキシブルな働き方が可能な会社を選ぶ必要があります。子どもに何かあった場合に、すぐに休めない企業も多いので、柔軟に対応できる職場かどうかをしっかりと見極めましょう。

誰もが対等に仕事ができる社風

会社を選ぶときには、年収や仕事内容、待遇だけでなく、社内の雰囲気も重要です。「男性の管理職しかおらず、女性のキャリアアップが難しい」「学歴重視で高学歴でない人は出世できない」「年功序列で若い人がなかなか活躍できない」といった会社も少なくありません。

男女関係なく働きやすくキャリアアップが可能な風土で、誰もが対等に働くことができる職場を選ぶことをおすすめします。

働きやすい企業選び。採用情報で見るべきポイントは?

働きやすい企業を選ぶためには、具体的に採用情報のどのようなポイントを確認するべきなのでしょうか?就職サイトや転職サイトなどの採用情報で要チェックのポイントについてご説明します。

産休・育休制度および実績

産休や育休制度について、制度の有無だけではなく社員の利用実績もあわせて確認しましょう。制度の利用実績が分からない場合は、直接企業に問い合わせることも必要です。過去数年で何人の社員が利用しているのか、職場復帰率はどれくらいなのかを具体的に確認してください。

フレックス勤務・時短勤務・在宅勤務

育児休業から復帰した後の働き方にはどのような制度があるのかを確認しましょう。朝早く出勤して早く帰れる、逆に遅く出勤できるといったフレックス勤務制度があれば、子どもの保育園の送り迎えが可能になります。また、時短勤務や在宅勤務、テレワークなどの制度を利用できれば、育児しながら働くことができるでしょう。これらの制度を準備しているか、社員の利用実績も確認が必要です。

転勤の有無

転勤の有無も非常に重要です。転勤が必須の企業では、転勤するたびに子どもの保育所探しや転校が必要になり、配偶者が仕事を持っていた場合には転職しなければなりません。持ち家の場合には、単身赴任になるケースもあります。転勤の有無は、家庭を持っている人には非常に大事な条件なので必ず確認しましょう。

子育てサポートの充実度

子育てをしながら働く人は、子育てサポートが充実している会社を選びたいものです。例えば、次のような子育てサポートがある会社もあります。

・子どもが小学校に上がるまで短時間勤務ができる

・働きながら育児をする人に向けたセミナーやミーティングなどが定期的に開催されている

・社内に保育所がある、または会社に近い保育所を優先的に利用できる

・認可外保育園を利用する場合に補助が出る

上記のような子育てサポートが充実している会社を選べば、子育てをしながら働きやすい環境が得られます。

情報サイトなどの企業評価

企業の働きやすさを評価する情報サイトや働きやすさのランキングを掲載しているサイトで、企業ごとの評価を確認するとよいでしょう。実際にその企業で働く社員や働いていた元社員による口コミサイトなどもあります。

女性の場合は、女性におすすめの企業の紹介サイトやランキングサイトを活用してください。女性社員の比率や女性管理職の数、子育て中の女性の比率などは、女性が働く上で非常に重要な情報になります。このような情報サイトの企業評価は、参考材料として働きやすさを確認できます。

面接でもしっかりと質問してミスマッチを防ぐ

企業の面接は自分をアピールする場ですが、逆に企業側の情報を聞き出す場でもあります。面接官に働き方の制度や時短勤務制度などの利用実績、職場環境などについて細かく質問しましょう。オフィス見学を申し出て実際に働いている人たちの様子を見ることで、自分の目で職場環境や社風を確認することもできます。面接で質問し、自分の目で職場環境を見ることで、ミスマッチを防ぐことが重要です。

就職・転職後は、自らも職場環境を作る一員となる

忘れてはいけないのが、就職や転職をした後に自分も職場環境を良くするということです。働きやすい環境を自ら作り出さなければ、良い環境にすることはできません。

例えば、時短勤務だからと仕事を中途半端に終わらせて良いということではありません。時短勤務の範囲でできる仕事を職場できちんと分担する、できる範囲の仕事をしっかりとこなすといった努力をしなければ、本当の意味で時短勤務がしやすい職場環境にはなりません。時短勤務の社員は楽に仕事ができると思われてしまうことや、フルタイム勤務の社員に負担が集中してしまうことが起こるようでは制度の意味がなくなってしまいます。

職場全体の働き方は、本来は管理職が改善していくべきことかもしれません。しかし、子育てをしながら働いている人も主体となって、どのように職場環境を改善できるかを考えることで、より良い職場の実現に近づけることでしょう。

まとめ

男性も女性も働きやすい職場に就職・転職するためには、次の3つの条件を確認することが重要です。

  • 産休・育休後も仕事に復帰しやすい
  • 家庭の事情に合わせてフレキシブルな働き方ができる
  • 誰もが対等に仕事ができる社風

採用情報で産休・育休制度、フレックス制度・時短勤務・在宅勤務制度などの有無と利用実績はしっかりと確認しましょう。採用情報以外にも企業情報のランキングをまとめた情報サイトや社員による口コミサイトなどを調べることも有効です。また、面接では直接面接官に確認してみましょう。さまざまな方法によって働きやすい職場環境なのかを確認することは、ミスマッチを防ぐ有効な対策になります。

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