WinActorシナリオ作成の基礎:日付関連ライブラリのご紹介
働き方改革、人手不足の特効薬として期待が高まっているRPA。
最近はかなり導入している企業も増えてきているようですね。
今日は日本でシェアNo.1のRPAツールであるWinActorでシナリオを作成する際に良く使われる便利なライブラリをご紹介したいと思います。
※初心者向けです。
なお、WinActorの基礎的な操作のご紹介は下記の記事に掲載していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。
RPAツール「WinActor」によるシナリオの作り方と実務での使用例(動画あり)
目次
日付関連
まずはじめは「08_日付関連」のライブラリをご紹介します。
名前のとおり、日付(一部時刻に関連する物も)に関連した操作を行うためのノードがまとめられています。
情報システムやEXCELファイルへの入力、ファイルを保存する際の名称など日付の値を入力したり検索したりといった操作が必要となる場面は多いのではないでしょうか。
そのような時に使えるノードがまとまっています。
今回は
・任意の日付を入力し、入力された日付の属する月の月末日付の値を取得する
というシナリオを例に挙げて、「08_日付関連ライブラリ」内のいくつかのノードをご紹介いたします。
今回登場するノードは、「08_日付関連ライブラリ」以外のものもありますが、
①インプットボックス → ノードパレット/ユーザ 内
②日付分割 → 「08_日付関連ライブラリ」内
③文字列の連結(5つ) → 「07_文字列操作ライブラリ/03_連結」内
④n月後の日付計算 → 「08_日付関連ライブラリ」内
⑤n日後の日付計算 → 「08_日付関連ライブラリ」内
です。
月初めの日付は必ず1日なので問題ありませんが、月末の日付は月の日数によって28日~31日まで存在するため、この値を取得するのは少しコツが必要になります。
実際の手順は下記のとおりです。
1.任意の日付を指定する
2.指定された日付の属する月の月初日付(=1日)を作成する
3.作成した月初日の1ヶ月後の日付(=翌月1日)を作成する
4.作成した翌月1日の1日前の日付を作成する
です。
具体的には下記のようなシナリオになります。
個別ノードの設定
インプットボックス
ユーザに値を入力させ、入力された値を指定した変数に格納することができます。
今回は任意の日付を入力させる目的でこのノードを使用します。
任意の日付の入力は他の方法で行っても問題ありません。
日付分割
yyyy/mm/dd形式の日付を「yyyy」「mm」「dd」の値に分割することができます。
ここではインプットボックスで入力した日付を「年」「月」日」に分解します。
文字列の連結(5つ)
※このノードは日付関連ではなく「07文字列操作」内のノードです。
指定した文字列を連結することができます。
ここでは分解された「年」「月」の値と「/」「01」を連結して、入力日付の属する月の月初日(yyyy/mm/01)を作成します。
n月後の日付計算
指定した日付の「nヶ月後」の日付を計算できます。
ここでは作成した月初日の1ヶ月後の日付(=翌月月初日)を計算します。
n日後の日付計算
指定した日付の「n日後」の日付を計算できます。
ここでは翌月月初日の1日前の日付を計算します。
これが今回求めていた「指定月の月末日付」になります。
参考動画
作成したシナリオを実行して月末日付の値が変数「入力月の末日」内に格納できたか見てみましょう。
なお、動画では月末日付が格納されていることをわかりやすくポップアップで確認するために、シナリオの最後に「待機ボックス」ノードを追加しています。※業務での用途では「待機ボックス」ノードは不要です。
いかがでしたでしょうか。
日付関連ライブラリには他にも便利なノードや使い方がありますので、ぜひ用途に合わせて色々試してみてください。
業務の自動化を実現する「WinActor」
製品サイトではWinActorのシナリオを実行した動画などを数多くご紹介しています。ぜひご覧ください。